家族の秘密の負債を防ぎたい!カードローン利用の停止方法
家族の中にギャンブル依存症や浪費癖のある人がいる場合、カードローンを使われて、気づいたら多額の借金をしていたというケースが少なくありません。このような場合、カードを解約して使えないようにするのが一番確実ですが、それでは不便で困るという人に、ひとつの方法を紹介します。
カードの機能を一部制限するという面で、浪費癖のある人間に一番効果的なのは、貸出自粛登録という制度を利用することです。これは、簡単に言えば、新しくローンを組むことができないように、カード会社及び信用情報機関に登録する事で、カードの機能を封印するのです。この貸出自粛登録には幾つか条件があります。まず、登録申請は本人がすること。認知症など、正常な判断ができないものの場合に限り、代理人の申請が認められていますが、原則的には、自粛する本人が承諾することが必要です。期間は5年であり、それ以降は解除されるので、必要に応じて、再度申請が必要であること。
この貸出自粛登録は、カードローンを制限できるのですが、デメリットもあります。まず、本人の了承が絶対なので、浪費する人間を説得しなければいけません。要するに、カードを勝手に使ってしまう相手に対して「あなたがカードを使えなくなるよう申請するから納得しなさい」ということを認めさせなければいけないわけです。これが一番難しいのです。本人に反省の意思があれば、素直に認めるでしょうが、ギャンブル依存症の場合や、浪費の自覚がない相手にこれを納得させるのは大変です。下手すると喧嘩になり、話がこじれた場合、これを認めさせるのは不可能に近くなります。そうなった場合、不便だろうがなんだろうが問答無用でカードを解約するしか効果的な手段がなくなってしまいます。もう一つ問題があります。首尾よく貸し出し自粛申請をさせたはいいですが、そこで終わらないケースです。この貸出自粛申請は信用情報機関にその旨が登録されるのですが、いわゆる闇金などでは、信用情報機関は関係ありません。文字通り、誰にでも金を貸すので、こうした自粛者が、甘い言葉に誘われて、闇金を使ってしまう危険性があるのです。特に資金調達を封印されている状態なので、、誰でも借りられるという文句につられやすくなっているので、特に注意が必要です。
カードローンを勝手にしてしまう場合は最も理想的なのは、本人を説得してカードローンを使わないようにさせることです。それでも無意識のうちに借りてしまうという場合にのみ、この貸出自粛登録をさせることです。闇雲に力で押さえつければ、このようなタイプは、闇金に走りやすくなってしまいます。彼らの動向に注意を払うことが大切です。