カードローンってキャッシングと何が違う?そのメリットとデメリット

カードローンとキャッシングの違いと単純に聞いても、よくわからない人が多いと思います。ここでは、両者の定義の違いと返済方法の違いについて、そして、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。

この二つの定義の違いですが、最近は以前程の明確な違いは無くなりつつあります。どちらも金融機関から資金を融資してもらう方法なのは同じです。ローンというものは、家や車といった超高額な対象を購入する場合、医療、教育といった継続的に高額な費用がかかるものの負担を軽減するために、その費用を分割して払う行為を指していました。ローンの返済方法は毎月一定なのが基本的な払い方で、長期間にわたって返済を行うことが一般的です。金融機関によって、そのあいだに支払う金利はまちまちで、個人の信用情報が高いほど、金利が低くなるといった内容が多いです。そのため、ローンという借金方法は、長期的な高額商品に合わせた性質のものが多いです。一方、キャッシングは、それとは反対に少額の借り入れをして、翌月などに一括で返済する方式が一般的です。気軽に利用できて、融資を受けるための審査も甘いことが多いです。ですが、反対にローンに比べて金利は高く、長期的な借金には向いていません。キャッシングは文字通りキャッシュ(現金)を調達することを主目的に利用されることが多いのです。何か高額の物が買いたいといった場合や、サービスを受けるための資金調達方法ではなく、手持ちの資金がないときに一時しのぎとして、現金を補充する役割を持っているのです。

次に、それぞれのメリットとデメリットについて考えてみます。ローンのメリットは、なんといっても、高額な商品を、現在の資金不足状態から購入することができることです。家や車といった高額商品は、欲しいと思った時に資金が不足していることが多く、必要性が高い場合がほとんどです。そんな時に、代金を分割して先に商品を手に入れることができるのがローンの強みです。デメリットは、返済額がもともとの額よりも大幅に高くなることと、金銭管理の手間が大きく増えることです。加えて、ローンを組むには金融機関の審査をパスしなければならず、人によっては、ローンを利用することそのものができないケースもあるということです。キャッシングについても考えてみます。キャッシングは、ローンと正反対の性質を持つことを鑑みれば、自ずとこのメリットとデメリットの予想がつくと思います。メリットは、資金調達の手軽さです。一回の融資額が小さいことが多く、審査も必要としない場合が多いので、借りたいと思った時にすぐに借りることができます。長期間返済に追われることもないので、金銭管理も簡単です。デメリットは、金利の高さです。かつての闇金融のように法外な利息を取られるようなことはありませんが、ローンに比べて、金利が少し高いことが多いです。手軽に借りられる反面、本人の返済意思がしっかりしていないと、多重債務に陥りやすくなってしまいます。目的に合わせて、この二つを使い分けることが理想的です。

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