借り入れの限度額ってどうやって決まっているの?業界の裏側の仕組み

カードローンをする人にとって、限度額という数字は気になるところです。この限度額、人によって高い人もいれば、低い人もいます。では、どうすればカードの限度額を上げることができるのでしょう?また、何をすると、限度額が下がるのでしょうか。ここでは、カード会社が限度額を設定するときに、参考にする内容について解説していきます。

まず、カードを作った特は、限度額は最低ラインから始まります。この段階で参考になっているのは、年収、勤続年数、勤務先、家族構成、居住環境、職業、役職といった情報です。これらは、カードを申込む際に申請用紙に記入することです。カード会社は、この情報を元に、この人ならいくらぐらいまで資金を融資できるかということを判断します。この時点で優秀だと認められるには、正社員であることと2年以上の勤務経験があること。年収はあまり気にされません。総量規制の基準になるぐらいです。ちゃんとした住所をもっていること。職業や役職もあまり気にされません。強いて言えば、公務員の信用が高いことぐらいです。これらを元に限度額が設定されます。

カードローンを利用して、毎回期日通りに返済を行うと、カード会社は、限度額の引き上げを行います。ここで重要なのは、借金の返済を遅らせないことです。金融機関が限度額を上げる最大のポイントは「返済実績」です。つまり、どれだけ収入がある人でも、返済が遅れたり、期日ぎりぎりで返済することを繰り返していたりすると、お金を貸す側は、本当に返してもらえるのか不安になり、なかなか限度額をあげようとしなくなります。その逆に収入があまり高くなくても、毎回きっちり返済をしている人には、金融機関はもっとお金を借りて欲しいと考えるようになり、その結果、限度額を上げてくれるのです。総量規制の適応を受けない銀行などでは、信用が最高になると、年収の3分の2ぐらいまでなら融資を受けることができる場合もあります。

逆に限度額が下がってしまう場合もあります。ここまでの流れでわかると思いますが、限度額が下がる要因は、信用が低下した場合です。限度額いっぱいまで一度に借りる行為は限度額が下がる原因になります。また、複数のローンを同時に利用していることも、信頼を失いやすいです。金融機関が不安に思うような行為はすべて、限度額が下がる可能性があると思っていたほうが賢明です。

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